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 私の好きな美術館〜〜軽井沢現代美術館
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 軽井沢現代美術館は、2008年8月、中軽井沢駅に近い、軽井沢町立図書館のある丘の上の明るい木立の中にオープンしました。オーナーは、神田神保町三省堂書店4階フロアで「海画廊」を経営する谷川憲正さん。谷川さんは、若い頃は美術雑誌の編集を担当しておられたが、「無名のまま海外に渡り、非常な努力によって国際的に評価を得るようになったにもかかわらず、国内でその素晴らしさが十分に知られていない芸術家たちを日本の人々に紹介したい」ということをライフワークとし、その思いを「海画廊」という店名に込めて、長年、奥様やスタッフの皆さんと共に現代美術の画廊経営を続けて来られました。
  そして更にその夢を実現するため美術館の建設地を探し求めておられましたが、中軽井沢の旧JRの保養所の広大な敷地建物を、谷川さんの夢に対するJR側のご理解によって譲り受け、大規模な改造を施して素晴らしい現代美術館の建設にこぎつけることが出来たのです。
  美術館は、1階の明るく広いオープンスペースに、奈良美智さんの巨大なオブジェ、また奥前面の壁にはベネチアビエンナーレ出品に係る草間彌生さんの大作「天上よりの啓示B」が掲げられ、数多くの現代アートの版画、油彩等々が展示されています。玄関ホール傍の広いラウンジには、沢山の美術関係書物も並べられ、入館者は思い思いに美術作品を鑑賞したりお茶を飲みながらラウンジで美術書を手にするなどして楽しんでいます。
  4年前のオープン以来、年ごとに入館者、殊に現代美術に関心のある若い人々の来館者が増えているのは喜ばしいことです。 
  毎年8月には、江戸古典落語の最高峰の一人である柳家さん喬師匠をお招きし、「軽井沢現代美術館緑陰寄席〜古典落語と現代アートのコラボレーション」という企画も続けていますが、寄席とは違い、草間彌生さんの大作を背景に着物姿の美しい師匠の古典落語を聴けるのは圧巻です。

  神保町の海画廊は、4階フロアのオープンスペースに、沢山のリトグラフを始めとする版画を中心にユニークな油彩作品も展示しています。私も美術が好きですが、例えばシャガールのリトグラフなど、オリジナル・サイン入りであれば、とても手が出ませんが、サラリーマンのへそくりでも手に入るオリジナルリトの小品作品も沢山あります。これまで、シャガール、マティス、ルオー、デュフィなどの小品を購入し、狭い家の壁に飾って楽しんでいますが、暮らしの中での潤いとしてちょっと豊かな気持ちになれますね。
  ちなみに、当事務所入り口正面に掲げてあるブラジリエの大きなリトグラフも、ずっと以前に北村所長が海画廊で購入したものとのこと。世間は狭いものです。

                                               もさんじん 記

 

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